陥没乳頭・・乳頭肥大・・乳頭変形・・乳輪が大きい・・乳輪の白いブツブツ・・乳輪乳頭の黒ずみ・・乳輪周囲の臭い・・乳輪周囲のムダ毛
書き出すと意外と多いバストトップのお悩み。そんなお悩みの症状と治療を以下に説明していきます。重度の陥没乳頭など、授乳困難が推測される症状は保険適応となりますが、基本的には整容面を重視した自費扱いの治療です。
陥没乳頭
症状
乳頭の突出が見られず、平らに、または凹むように潜り込む状態で、程度は様々です。
軽度 | 軽く乳首の付け根をつまんだり、刺激により簡単に自力で突出する |
---|---|
中等度 | 引っ張り出すと出てくるが、自力で突出した状態を保つことが困難 |
重度 | 引き込む力が強く、突出させることができない |
治療
乳頭が常に出ている状態を目指して、手術で治していきます。乳首の付け根を締め上げ、さらに中に引き込むように働くツッパリを解除するなど、症状の程度によって治療法が異なります。
重度の陥没乳頭で、正常な授乳が困難な症例と判断できれば、保険適応になります。
乳頭肥大
症状
乳頭の見た目のバランスが悪い状態です。バスト全体や乳輪に対して大きかったり、乳首の付け根部分が全体に対し細かったりします。乳首が腫れているように見えたり、垂れた状態を呈することもあります。
治療
手術で過剰な組織を、高さ、幅、全体とのバランスを考えながら切除し、自然な丸みを再現していきます。
乳頭変形
症状
乳頭がひび割れをしたような状態や、2つに分割したような形状などが見られることがあります。
治療
手術で自然な乳頭を作ります。
乳輪が大きい
症状
乳輪の面積が大きいお悩みです。胸が小さくなり自然な状態では乳輪にしわができるといったお悩みも多いです。
治療
大きな乳輪では外側の乳輪を切除し、乳輪の外周に傷がくるように縫っていきます。
少し面積を減らしたい程度や皮膚のたるみが主訴の方では、内側の乳輪を切除し、傷を乳首のつけにくるような縫い方をしていきます。
乳輪のブツブツ
症状
乳輪にある小さく隆起した白いブツブツとして見られる皮脂分泌線です。モントゴメリー腺、乳輪腺と呼ばれ、皮脂の分泌に関与した誰にでもあるものです。大きく常に目立つもの、寒いとわかりづらいが暖かい場所では目立つものなど程度は様々です。
治療
目立つものは一つ一つをくり抜くように切除していき、綺麗なバストにしていきます。
乳頭の付け根近くに連なるようにある場合は、乳輪縮小の内縁処理法をすることでドーナッツ状に皮膚とモントゴメリー腺を除去していきます。傷痕が乳頭の付け根にきますので、目立たず、また乳輪に張りが出ます。
乳輪乳頭の黒ずみ
症状
乳輪乳頭の色素沈着が強く、もっと薄い色になればというお悩みです。
妊娠、産後間もないホルモンバランスの影響によるリビド着色(チャドウィック徴候)でも色は濃くなりますが、こちらは色味が徐々に落ち着いてきます。
治療
ハイドロキノンによる脱色効果で改善していきます。スティックタイプのHQ配合の美白剤を塗ることで、時間をかけて徐々に薄くしていきます。
乳輪周囲の臭い
症状
乳輪周囲が独特な匂いがする場合があります。アポクリン汗腺という臭いを出す汗腺が原因で、わきではワキガとして知られていますが、胸ではチチガと呼んでいます。この器官は耳の穴、バスト、性器周囲にもあり、この感染の働きが活発ですと独特の臭いを発する場合があります。
治療
汗腺の働きを抑えるという目的で、ボトックス(ボツリヌス菌毒素)を注射することで改善していきます。
乳輪周囲のムダ毛
症状
乳輪やその周囲に生えてくる体毛で、数本だけが色濃く生えてくることもしばしば見られます。
治療
永久脱毛で改善していきます。
費用
陥没乳頭根治術(片側) | |
---|---|
乳頭縮小術(乳頭肥大)(片側) | |
乳頭形成術(乳頭変形)(片側) | |
乳輪縮小術(片側) | |
モントゴメリー腺除去(1箇所) | |
ハイドロキノン(黒ずみの改善) | |
ボトックス治療(チチガ) | |
乳輪周囲の脱毛(1回) |