耳の近くにある小さな穴や突起として見られます
耳の近くにある小さな穴や
突起として見られます

 
耳に関連した疾患で、よくあるご相談に、副耳耳瘻孔があります。どちらも生まれつきあるもので、耳の発生段階で生じる異常と考えられています。耳は胎生期に複数のパーツが組み合わさって形成されていますが、合体融合が不十分だった場合に起こります。

副耳(アクセサリーイヤー)

耳の前にあるイボのような突起があれば副耳の可能性があります。わずかに膨れたものから、滴状に明らかに不自然な突起のこともあり、また頬や首の方にできたりすることもあります。
1%の赤ちゃんにみられるとされ、片側のみや左右に複数あるなど形態は様々です。特に症状があるわけではありませんので、そのままでもいいのですが、整容面から治療になることが多いです。

治療

小さな突起物の中に軟骨を含むことが多く、副耳と本来の耳の軟骨同士がつながっていることもあります
副耳の中にある軟骨を深くまで取るように切除をすることで、きれいに治ります。

 

耳瘻孔(先天性耳瘻孔)

3〜10%にみられ、耳の付け根付近にできる小さな穴で気付きます。この穴の深さは数ミリから2㎝ほどで、まっすぐな筒状のものからアリの巣状に中で枝分かれしたもの、袋状なものなど様々です。皮膚のトンネルは耳の軟骨まで届き、この中は皮膚の垢や皮脂が溜まり、臭いのある老廃物が出てきたり、細菌感染を起こしたりすることがあるため、治療の対象になること多いです。

治療

自然に塞がることはありませんが、特に症状がなければそのままでも問題ありません。しかし耳瘻孔の中は不衛生になりがちで、感染をくり返す傾向があります。
赤く膨れ上がり、痛みも伴えば、感染が進行していますので、排膿と抗生剤でまず症状を改善ていきます。炎症が落ち着いたら、耳瘻孔そのものを摘出していきます。
治療は局所麻酔で穴の周囲の組織ごとくり抜くように切除していきます。通常表面の穴より一回り皮膚を切るだけですので、傷自体はとても小さいです。この皮膚切開から中の管状の皮膚のトンネルを摘出していくのですが、上皮成分(皮膚成分)の残存による再発を起こすことがあります。再発は感染を繰り返してきたケースの方にみられ、このような場合は周囲に散らばっているであろう上皮成分を含むように、大きめに切除していきます。

女性の顔
女性の顔
目立たない程度の見た目で症状がないとなると、なかなか治療するきっかけがないかもしれません。それでも、積極てきな治療をしたほうがいいんですか?
男性の顔
男性の顔
外見上の問題や何かしらの症状がなければ、治療する必要はないと思います。また先天性のものであり、予防のしようがありませんので、不都合なことがあれば受診するというスタンスにはなるかと思います。
ただまれにトリーチャーコリンズ症候群、鰓弓症候群といった疾患が隠れていることがありますので、ご心配でしたら無症状でもご相談していただけたらと思います。

 
 
 

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