指先は外界との接触が多く、また硬い爪とその周囲の柔らかい部分の間の溝は傷つきやすく、いつも細菌感染のリスクにさらされています。

爪周囲のささくれ、小さな切り傷といった直接の傷はもちろんですが、手荒れや巻き爪(陥入爪)なども間接的に感染の機会を与え、感染が成立すると腫れや痛み、膿が出るなどの症状が現れます。

指先の感染の原因

● 指尖部の打撲
● 異物の刺入
● 繰り返しの刺激
● 湿疹
● 水疱形成
● 爪周囲のさかむけ
● 深爪
● マニュキア
● 爪噛み指しゃぶり
 
 ● 指尖部の打撲   ● 異物の刺入
 ● 繰り返しの刺激   ● 湿疹
 ● 水疱形成   ● 爪周囲のさかむけ
 ● 深爪   ● マニュキア
 ● 爪噛み指しゃぶり

発赤や腫れ、痛みは、バイ菌が皮下に入り込み急性の炎症が起こった状態で、爪周囲炎瘭疽(ひょうそ)と呼ばれています。
爪周囲の感染は手の感染の50%を閉めるとも言われ、感染が進行すると化膿性肉芽腫を形成したり、広範囲に発赤や痛みが波及する蜂窩織炎(ほうかしきえん)という状態になることもあります。

男性の顔
男性の顔
蜂窩織炎とは、脂肪組織の深いところまでの広範囲な感染で、発赤や腫れ、痛み、熱感がある状態で、黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌によることが多いです。
水虫の足や、小さな傷から菌が入発症しますが、バイ菌が毛穴から入ったり、はっきりとした感染経路がわからないことも多いです。適切な治療をしないと、重い合併症を併発することもありますので注意が必要です。

治療

発赤や疼痛のみ

初期段階である皮膚の発赤疼痛のみの場合は、抗生剤の内服で経過を見ていきます。痛みが強い時は痛み止めを併用します。
見た目だけではどの抗生剤が一番効くのかわからないことが多いため、一般的によく効く抗生剤から処方していきます。5日〜7日ほどで効果が見られないようでしたら、別の菌にターゲットを変えて、薬もそれにあった系統のものを内服することで経過を見ていきます。

膿んでいる

感染が進むと爪の周りの皮膚に膿が溜まってくることがあります。この場合は針やメスで小さく皮膚を切開し、排膿していきます。そして殺菌作用の強い軟膏を使うことで患部の鎮静化をしていきます。

爪周囲に肉芽形成

感染が長引くと爪の周囲に肉芽が盛り上がってきて、化膿性肉芽腫を生じることがあります。この肉芽は細菌のすみかになっていますので、なるべく除去するようにし、さらに肉芽を押さえ込むような軟膏を使って経過を見ていきます。
 
 

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