本来の乳房とは別に見られる乳房を副乳と呼びます。茶褐色のあざのようなものから、膨らみをもったものまでありますが、通常は乳首を小さくしたような色味のあるしこりとして触れるものが多く、イボといったできものと勘違いして受診する方も多いです。

副乳とは

副乳は女性で5%、男性では1.5%出現するとの統計があり、全体としては比較的多い疾患で、稀ですが男性でもみられます。
できる場所は決まっていて、脇から本来の乳頭を通り鼠径部(足の付け根)を結ぶ弓なりの線状にみられ、この線をミルクラインと呼んでいます。多くは脇近くにできますが、本来の乳房の下方にできることも多いです。
正常な乳房はほぼ100%で左右1対ですが、副乳では左右で見られる場合と片側だけの場合とがあります。
悪いものではありませんので、基本的にはそのままでも問題なりません。しかし、乳腺と呼ばれる母乳を作る組織がある場合、生理や妊娠などで腫れて痛い、実際に副乳からミルク(乳汁)が出るといった場合は手術を考えたほうがいいかもしれません。副乳のある方の1/3に何かしらの症状があるとされています。また見た目の問題もありますので、不自然な見た目であれば、治療対象になります。
副乳
副乳

治療

皮膚の乳輪乳頭を切除していきます。乳腺組織があれば同時にこれを含むように切除していきます。過去に痛みや腫れといった症状がない場合は、乳腺がない、または遺残物として白い索状の物が残っている程度のことが多いです。
1週間後に皮膚を縫った糸を取りますが、抜糸までの間は通常の生活で構いません。傷は通常1〜2cmの1本の線で、大きく目立つというものではありません。

女性の顔
女性の顔
普段は何も症状がないので、ついついこのままでもいいのかなとも思いますが、「見た目がちょっと気になるので、いつか取ろうかな」程度の方も多いと思います。でも他のできものという可能性もやっぱあるんですよね?
男性の顔
男性の顔
副乳自体は悪いものではありませんので、そのままでもいいと思いますが、リンパ節、粉瘤、皮膚線維腫などの可能性もあり、必ずしも副乳とは限りません。また妊娠中に腫れや痛みなどの症状が出ても手術は産後となることが多いです。稀ではありますが副乳が乳がんになることもありますので、色々な不都合を予防するという意味で、検査や根治手術を推奨しています。

 
 
 

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